【10月26日 AFP】14-15フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ開幕戦、スケート・アメリカ(Skate America 2014)は25日、米イリノイ(Illinois)州ホフマンエステーツ(Hoffman Estates)のシアーズ・センター・アリーナ(Sears Centre Arena)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、町田樹(Tatsuki Machida)が合計269.09点で2連覇を達成した。

 町田は、ソチ冬季五輪終了後の新シーズン開幕戦となった今大会で、連覇を達成している。

 24日に行われたショートプログラムで首位に立っていた町田は、FSで175.70を記録し、合計234.17点で2位に入った米国のジェイソン・ブラウン(Jason Brown)に約35点差をつける圧勝だった。3位には、合計232.24点でカナダのナム・グエン(Nam Nguyen)が続いた。

 町田は、ルートウィヒ・ベートーベン(Ludwig van Beethoven)の交響曲第9番にのせて、4回転と2回転のトーループやトリプルアクセルと3回転トーループというコンビネーションジャンプなど、非の打ち所のない演技を披露した。日本人選手のスケート・アメリカ制覇は、ここ10年間で8度目となっている。

 町田の対抗馬とみられたデニス・テン(Denis Ten、カザフスタン)とジェレミー・アボット(Jeremy Abbott、米国)は、ともにミスが目立った。

 現世界ジュニア王者のグエンは、シニアデビュー戦で表彰台入りという最高の結果を手にした。16歳のグエンはフリースケーティングでは町田に次いで2位の158.53点を記録している。グエンはソチ五輪の出場はなかったものの、11歳でバンクーバー冬季五輪のエキシビションに出場している。(c)AFP