【10月25日 Relaxnews】世界的ホテルチェーンのヒルトン・ワールドワイド(Hilton Worldwide)はこのほど、快適性や設計、利用者一人ひとりの経験を重視する次世代のブティックホテル、ライフスタイル型の新ブランド「キャノピーby ヒルトン(Canopy by Hilton)」の立ち上げを発表した。全米の10都市とロンドン(London)での開業を予定しており、2015年から順次オープンする。

 「キャノピーby ヒルトン」は画一的な設計やサービスを排し、それぞれに独自の特色を持ったホテルになる。一方で、いずれもその所在する都市ごとに異なる利用者のニーズに適したサービスの提供を目指す方針だ。設計においても地域の特性を反映させることや、快適でなじみやすい雰囲気を創り出すことに重点を置く。

 新ブランドの開発にあたってヒルトンは、大規模な顧客調査に基づき、これまでにも利用者からのリクエストが寄せられていた「より価値の高い」サービスの提供を実現するという新たなコンセプトを打ち出した。

「職人技を感じる」ような朝食やWiFiサービスなど、各室の宿泊料金には、何らかの「プラスアルファ」が用意される。また、その土地ならではのウェルカムギフトも準備されるほか、地元産のワインやビール、蒸留酒の試飲会にも参加することができる。さらに、テクノロジーに精通した層を顧客対象としていることから、新ブランドはスマートフォンを使って直接チェックインすることも可能にする。

 米国内ではすでに、マイアミ(Miami)やワシントンD.C.(Washington DC)、ポートランド(Portland)、サンディエゴ(San Diego)、ナッシュビル(Nashville)、インディアナポリス(Indianapolis)、シャーロット(Charlotte)、オクラホマシティー(Oklahoma City)、サバンナ(Savannah)、イサカ(Ithaca)でのオープンが決定している。

 ライフスタイル型のブティックホテルの分野では、ヒルトンに先駆けてハイアット(Hyatt)がアンダーズ(Andaz)、インターコンチネンタル(Intercontinental)がインディゴ(Indigo)を展開している。(c)Relaxnews/AFPBB News