【10月24日 AFP】欧州連合(EU)は24日、温室効果ガスの排出量を2030年までに1990年比で少なくとも40%削減する気候変動対策目標で合意した。再生可能エネルギーの比率も同じく今後16年間で全体のエネルギー消費量の27%に拡大し、エネルギー効率を27%改善させるとした。

 ヘルマン・ファンロンパイ(Herman Van Rompuy)欧州理事会常任議長(EU大統領)は、EU加盟28か国の首脳がベルギー・ブリュッセル(Brussels)で開いた首脳会議で深い溝を乗り越え、「世界で最も野心的で、費用効率の良い、公正な」気候変動・エネルギー政策に合意したと、マイクロブログのツイッター(Twitter)で発表した。

 2015年11月~12月にはフランス・パリ(Paris)で国連気候変動枠組み条約(UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)第21回締約国会議(COP21)が開催され、京都議定書(Kyoto Protocol)に続く2020年以降の新たな枠組みについて世界各国が協議する。EUは、COP21に先駆けて意欲的な目標を設定することを目指していた。

 欧州委員会(European Commission)のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長は、今回の合意でEUは「(国際的な議論の)運転席に座った」との見方を示した。(c)AFP/Danny KEMP