【10月23日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)グループリーグ第3節のASローマ(AS Roma)戦に7-1で大勝したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のスタッフと選手が22日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王を表敬訪問した。

 チーム主将のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)、GKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)、そしてジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、サッカーの大ファンであるという法王に、選手全員がサインし、ドイツ語で書かれた「Franziskus(フランシスコ)」の文字と背番号1番がプリントされたバイエルンのユニホームを贈呈した。

 アルゼンチン出身で、ブエノスアイレス(Buenos Aires)に本拠地を置くサン・ロレンソ(San Lorenzo)のファンであるフランシスコ法王は、スタディオ・オリンピコ(Olympic Stadium)で21日に行われた欧州チャンピオンズリーグの試合で、バイエルンがみせた爆発的な攻撃力を称賛した。

 バイエルンの公式ウェブサイトでは、法王が「昨日の皆さんの試合は素晴らしかった」と述べたと明かし、「サッカーは健全で優れたスポーツであり、チームスポーツとして子供たちの良き手本となるもの」と語ったこともつけ加えた。

 現役時代にインテル(Inter Milan)に在籍し、イタリア・セリエAで3年間を過ごしたバイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、イタリア語で法王と言葉を交わし、謁見(えっけん)について「この上ない栄誉です」と述べた。

 フランシスコ法王もそれに応え、アルゼンチンが優勝した1986年W杯メキシコ大会の決勝で、西ドイツ代表として出場したルンメニゲ氏が1得点を挙げたことを良く覚えていると述べた。

 ルンメニゲ氏はまた、これから予定されている親善試合で、フランシスコ法王の慈善活動に100万ユーロ(約1億3500万円)を寄付すると表明した。

 ノイアーは謁見後に、「カトリック教徒にとって、本当に特別なことだ」と喜び、「クラブの歴史にとって素晴らしい瞬間だった」と語った。

 フランシスコ法王は、バイエルン一行を祝福したのちに近くへ呼び、ドイツ語で「訪問に感謝する。私のために祈ってください。お願いします」と述べた。(c)AFP