【10月10日 AFP】ポーランドの民間動物園に、5匹の子犬と並んで「母犬」からお乳をもらう赤ちゃんライオンがいる──。

 このライオンの赤ちゃん「パリス」は先週、同国東部ボイチェフフ(Wojciechow)にある小さな動物園で生まれた。しかし母親は授乳にまったく興味を示さなかった。「人間でも時々あるように、動物も子どもを捨てることがある」と動物園経営者のザジツキ氏はAFPに述べた。

「赤ちゃんライオンを拾い上げた時、母ライオンが近づいてきて、まるで『この子の世話をお願いね』と言わんばかりに私を頭で小突いてきたんだ」

 ザジツキ氏がペットとして飼育しているオールド・イングリッシュ・シープドッグの「カルメン」は、ちょうどこの数日前に5匹の子犬を出産したばかりだった。同氏は、この母犬に赤ちゃんライオンを預けることにした。

「初めは驚いたようだったが、すぐに落ち着いた。今では赤ちゃんライオンを舐めたりお乳をあげたりしながら優しく接している。子犬たちもきょうだいとして受け入れているようだ」と話した。

 ただ、両者の間には違いもある。子ライオンは子犬よりも食欲旺盛なため、より多くの餌が与えられている。また来月からは肉も与えるようになるという。(c)AFP