仏一家11人、イスラム国参加のためシリアへ出国か
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【10月9日 AFP】フランス・ニース(Nice)在住の一家11人がシリアに向けて出国したとみられると、仏司法筋が8日明らかにした。うち何人かはイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に加わって戦う計画を立てていたようだという。
この一家は、男性1人とその母親、姉妹2人とそれぞれの夫、乳幼児を含む子どもたちの計11人で、9月末にフランスを出国したとみられる。
地元紙ニース・マタン(Nice Matin)によると、男性の妻の名は「アンドレア(Andrea)」(27)で、4歳と6歳の息子たちと共に姿を消した。「アンドレア」は友人に「アッラー(神)の前で尻込みはできなかった」と打ち明けていたとされる。
「アンドレア」の父親は同紙に対し、娘は改宗したイスラム教徒で「生活の中で宗教の占める割合が次第に大きくなっていた」と証言。「恐らく、私は何らかの行動を取るべきだったのだろう」と語っている。
また、「アンドレア」の夫「レダ(Reda)」の父親は、自分の妻と双子の娘たち、孫4人を含む一家全員が姿を消したことを認めている。
司法筋によれば、パリ検察庁のテロ対策当局は、一家がシリアに向かったことを示す「多数の証拠」があるとして捜査を開始したという。(c)AFP