【10月2日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)は1日、グループリーグ第2節の試合が各地で行われ、グループDのアーセナル(Arsenal)は4-1でガラタサライ(Galatasaray)に勝利した。

 アーセナルはダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)がハットトリックを達成し、監督就任から18年目の記念日を迎えたアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督にとってはこれ以上ないプレゼントとなった。

 アーセナルは公式戦最近6試合でわずか1勝と不本意な状況が続いており、チャンピオンズリーグのグループリーグ初戦でもボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に0-2で完敗し、同大会では2003年以来となる黒星スタートを喫していた。

 そうした苦しいチーム状況のなかで、ベンゲル監督は必勝を期してこの試合に臨んだが、4-1というスコアはかなり満足のいく結果だったにちがいない。

 この試合はグループリーグの第2節で快勝したというだけでなく、ベンゲル監督の才能を見抜く目を証明する試合にもなった。イングランド代表のウェルベックは自身初となるハットトリックを達成し、生粋の点取り屋ではないとの批判に完璧な形で反論した。

 9月にマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から1600万ポンド(約27億7000万円)で加入して以降、わずか1得点にとどまっていたウェルベックだが、この日はいきなり2得点を挙げると、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)も追加点を記録し、アーセナルは前半のうちに試合の行方を決定づけた。

 そして迎えた後半、アーセナルはGKのヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)がPKを与えたうえに退場処分となり、ベンゲル監督を祝福するムードに一瞬水を差したが、最後はウェルベックがハットトリックを達成して締めくくった。

 この日、アーセナルの監督就任からちょうど18年目を迎えたベンゲル監督は、クラブでの栄光の瞬間を振り返ってもらえないかとお願いされていたが断っていた。

 ベンゲル監督は、今シーズンを実りあるものとし、いつの日か、より大きな成功に彩られたかつての日々と同じように気持ちよく思い出せるよう、現在の戦いに集中している。(c)AFP/Steven GRIFFITHS