【10月1日 AFP】中国政府が示した行政長官選挙の制度改革に反発して大規模な抗議行動が続いている香港(Hong Kong)で1日、梁振英(Leung Chun-ying)行政長官も出席して金紫荊広場(Golden Bauhinia Square)で国慶節(中国の建国記念日)の祝賀行事が行われた。会場周辺には前日からの雨にもかかわらず大勢のデモ隊が集まった。

 既に前日の時点でデモの参加者は大きく膨れ上がっていた。当局側はデモの即時散会を求めているが、民主派はこれを拒否している。

 傘をさすデモ参加者や、小走りで雨をしのぐ場所に急ぐ人々の姿も見られた。しかし、悪天候が「傘の革命」と呼ばれるようになったこのデモに参加する人たちの決意を揺るがすことはなかった。

 前日夜から1日朝にかけて香港島(Hong Kong Island)の金融街の主な道路では今回のデモのシンボルとなった黄色いリボンを付けた人たちに占拠された部分が長くなっていった。一方、世界的にその名を知られるビクトリア湾(Victoria Harbour)をはさんだ九龍(Kowloon)側のショッピング街、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にも数百人が集まり、抗議行動を始めた。(c)AFP/Benjamin HAAS, Aaron TAM