【9月30日 AFP】中国・香港の梁振英(Leung Chun-ying)行政長官は30日、数万人が集い市内をまひさせている民主派の街頭デモを直ちに止めるよう要求したが、抗議行動の参加者たちは、香港行政長官選挙の完全な民主化を中国政府が許可するまでは動かないとして梁長官の求めを断固拒否した。

 28日夜に機動隊がデモの参加者に対して催涙弾を使用して以来、初めて公式に発言した梁長官は、民主派のグループ「オキュパイ・セントラル(Occupy Central、中環を占拠せよ)」が呼び掛けたデモは「制御不能になっている」と述べ「オキュパイ・セントラルの発起人たちは、運動が手に負えなくなってきた場合には中止を呼び掛けると繰り返し言ってきた。私は今、彼らが社会に対してしたその約束を果たし、この運動を直ちに終わらせることを求める」と語った。

 しかし抗議行動のリーダーたちは即座に梁長官の要求を拒否し、改めて梁長官の辞任を要求した。「オキュパイ・セントラル」の共同発起人の1人、陳健民(Chan Kin-man)氏は報道陣に対し「梁振英が辞任すると発表すれば、この占拠行動は少なくとも一時的に短期間は止まるだろう。そして我々はそこから次の行動を決めるだろう」と述べた。(c)AFP/Benjamin HAAS