【9月23日 AFP】西アフリカで流行しているエボラ出血熱について世界保健機関(WHO)は22日、流行を食い止めるための対策が強化されない限り、今後さらに感染者が増え、11月までに感染者が現在の3倍、約2万人に達する可能性があると警告した。

 WHOは「劇的な抑制策が打ち出されない限り、エボラ出血熱の感染者および死者は今後数か月にわたって毎週数百~数千人単位で増え続けるだろう」と述べている。

 今回の西アフリカの流行では、これまでに5800人以上が感染、2800人以上が死亡している。米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載されたWHOの研究では、対策が強化されなかった場合の「感染確認件数と感染が疑われる件数は、11月2日までにギニアで5925件、リベリアで9939件、シエラレオネで5063件に上る」とされ、これら3か国のみの合計で2万件を超えると予想している。(c)AFP