【9月21日 AFP】(記事更新)女子テニス、東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2014)は21日、シングルス決勝が行われ、大会第3シードのアナ・イワノビッチ(Ana Ivanovic、セルビア)は6-2、7-6で第2シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を下し、優勝を飾った。

 イワノビッチは繰り返しネット際まで攻め込み、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)決勝に進出したボズニアツキを退けて、8年連続出場となった大会で初優勝を果たした。元世界ランク1位同士の対戦を1時間39分で制したイワノビッチは、ボズニアツキとの通算成績を5勝2敗としている。

 準決勝で第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を下していたイワノビッチは試合後、「肉体的に厳しかった。長いラリーが多かったけれど、タイトルを取れたことは最高。ネットに出て行くことを心がけて、ネットでのポイントが多く取れた」と語った。

 世界ランク10位につけ、今季4勝目でツアー通算15勝目を挙げたイワノビッチは続けて「ボズニアツキは守備がとても優れた選手なので本当に満足」とコメントした。

 イワノビッチは第1、第5、第7ゲームとブレークを奪うと、第8ゲームでは前に出ながらの対角線のボレーを手始めに、2本のサービスエースを決めて第1セットを先取した。

 一方、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に敗れた全米オープン決勝を忘れたいボズニアツキは、第2セットで一時はゲームカウント3-1とリードを奪ったが、両者ともにブレークを奪い合った後、イワノビッチがブレークポイントをしのぎ、ゲームカウントは4-4となった。

 迎えたタイブレークでボズニアツキは崩れ、ショットが4本連続でアウトとなり2-6とリードされると、最後はイワノビッチがなすすべもないフォアハンドをダウンザラインに打ち込んだ。(c)AFP