【9月21日 AFP】14MLBは20日、各地で試合が行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は主将のデレク・ジーター(Derek Jeter)がまた1つ大台に到達したが、チームはトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)に敗れた。

 レギュラーシーズン最後のホーム連戦を戦っているヤンキースは、誰からも愛される主将のジーターがまた1つ節目となる記録を達成し、ファンに忘れられない思い出をプレゼントしたが、チームは結局敗れた。

 今シーズン限りでの引退を表明しているジーターは、3回に通算1920得点目のホームを踏み、アレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)を抜いてメジャー歴代単独9位に浮上した。

 ジーターは二死から内野安打で出塁すると、相手投手の暴投の間に二塁へ進み、ブライアン・マッカン(Brian McCann)の適時打で生還した。

 ジーター、フランシスコ・セルベーリ(Francisco Cervelli)、マッカンがそれぞれ1打点を記録したヤンキースだが、チームは3-6で敗れ、連勝は3で止まっている。

 対するブルージェイズは、ダニー・バレンシア(Danny Valencia)が2打点、ホゼ・ボーティスタ(Jose Bautista)がソロ本塁打を含む2打数2安打3四球4得点を記録し、連敗を6で止めた。

 ブルージェイズは先発マーカス・ストロマン(Marcus Stroman)が、6回を投げて8安打2失点7奪三振に抑えた。

 ブルージェイズは、1-2で迎えた6回に3点を奪って逆転し、そのまま逃げ切った。7回にはボーティスタの本塁打で5-2と突き放すと、9回にはディオナー・ナバーロ(Dioner Favian Navarro)の適時打でボーティスタが生還し、ダメ押しの追加点を挙げた。

 それでも9回裏には、ブルージェイズ中継ぎのブランドン・モロー(Brandon Morrow)を相手にジーターが打席に向かうと、ヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)に集まった4万7292人の満員の観客は、ジーターの名前を叫んで後押しした。

 ジーターは左翼に適時二塁打を放ち、ブレット・ガードナー(Brett Gardner)をホームに生還させてモローをマウンドから降ろしたが、後を引き継いだケーシー・ジャンセン(Casey Janssen)に後続2人が抑えられた。

 17日までは28打数無安打が続いていたジーターだが、その後は15打数7安打を記録している。打率も2割5分4厘に上昇し、通算安打数も3457本に伸びた。

 ヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督は、「彼はまた盛り返した。周りはまたそれを目にしている。あの男は決して戦うのをやめないし、自分を信じることもやめない」とコメントした。

「もちろん、その姿勢はみんなに伝染する。チームの選手全員に望まれる姿勢だ」

 しかし、ジーターがホームでプレーする姿をファンが目にできるのは、今回のブルージェイズとの連戦、さらに次週から始まるボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)との連戦が最後になる可能性が高い。

 その後、同じア・リーグ東地区のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)との3連戦でレギュラーシーズンを終えるヤンキースだが、残り8試合となるなか、チームはア・リーグのワイルドカード争いで出場枠から4.5ゲーム離されている。(c)AFP