【9月19日 AFP】FOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は18日、レース中にパフォーマンスを向上させるための情報を無線で提供してはならないという新たな規則の導入を受け、さらなる厳格化もあり得ると明かした。

 F1の商業面を統括し、新規則の導入にあたりかじ取りを担ったエクレストン会長は、ドライバーが無線の指示なしでレースに臨む姿を歓迎するとしている。無線による情報提供の禁止は、今週末の第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2014)から適用される。

 ドライバーに新規則の概要を説明するため、シンガポール(Singapore)のサーキットを訪れたエクレストン会長は、「新規則については、私が言い出したんだ」とすると、「(無線を)必要としているドライバーはいないと思う。なくなって喜んでいるはずだ」と話した。

「運転しているのは彼らだ。何をすれば良いのかは、彼らが一番よく知っている。ピットウォールから指示する人間なんて必要ないんだ」

 これを聞いて思い出すのは、2012年のアブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2012)で優勝したキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が無線で発した「放っておいてくれ。自分のしていることはわかっている」というフレーズだろう。

 チームが走行中のドライバーに与える影響をさらに減少させるようなルールを導入したいかとの問いに対し、エクレストン会長は「ああ」と即答した。

「ドライバーは、外部の助けなしに走行しなければならないという規則はすでにある。しかし、今も今までもドライバーは助けを借りてきたんだ」

(c)AFP