【9月18日 AFP】米フィラデルフィア(Philadelphia)に本社を置く「アーバン・アウトフィッターズ(Urban Outfitters)」はこのたび、「血痕」のように見える模様の付いたケント州立大学(Kent State University)のロゴ入りトレーナーを販売中止とした──。オハイオ(Ohio)州にある同大で1970年に発生した「銃撃事件」を想起させるとして強い批判を受けたためだ。

 問題のトレーナーについて同大は「われわれの痛みを、自らの宣伝と利益のために悪用する侮辱行為」とのコメントを発表し、その直後に同社ウェブサイトからは当該商品が削除されている。

 ケント大学では、ベトナム戦争中の1970年5月4日、時の大統領だったリチャード・ニクソン(Richard Nixon)が指示したカンボジアへの爆撃に学生らが抗議。これを受けて州兵が派遣され、大学構内で発砲する事件が起きた。この事件では学生4人が死亡、9人が負傷している。

 この事件については、米ロックグループ「クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & YoungCSNY)」が楽曲「オハイオ(Ohio)」で取り上げた。

 この問題をめぐってアーバン・アウトフィッターズは「弊社の商品で不快な思いをされた方に深くお詫びします。1970年にケント州立大学で発生した事件を想起させる意図は全くなく、同商品がそのように受け止められたことは実に残念です。この商品は弊社のビンテージコレクションの一部として買い付けたもので、実際に血は付いておらず、後に加工してもいません。赤い汚れのように見えるのはトレーナーの元来の色が褪せたためで、穴は自然にほつれてできたものです」との声明を発表した。