【9月11日 AFP】ロシア陸上競技連盟(Russian Athletics)が、同国の競技レベルを維持するため、黒人アスリートの帰化を呼びかけている。地元メディアが10日、報じた。

 ロシア紙「Novye Izvestia」は、「チューリヒ(Zurich)で行われた欧州陸上選手権(European Athletics Championships 2014)の結果を見ると、英国とフランスが圧倒的でわれわれの入る余地がない」という連盟側の発言を伝えている。

「英国チームのバックボーンとなっている黒人選手が、合計23個のメダルのうち14個を勝ち取っている」

「その一方で、われわれは現在のところ、欧州と世界に通用するチームを維持するために、若い黒人選手をとどめるようなことを何もしていない」

「それどころか、黒人選手をロシアチームに入れようとする取り組みを何度も批判された」

 今大会で22個のメダルを獲得したロシアは、総合順位で4位につけたものの、金メダルは3個にとどまった。

 カザニ(Kazan)で行われた国内選手権で、ロシア国籍の取得を熱望するケニア人選手たちもいたが、好成績を残すには至らなかった。

 中部タタルスタン(Tatarstan)共和国の体育大学が広く門戸を開くことを発表したことで、約100人の外国人アスリートが入学を希望していると連盟側は明かしている。(c)AFP