【9月10日 AFP】米アップル(Apple)は9日、同社初のスマートウオッチと、画面を大型化したスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新しい2機種を発表した。

 手首に装着する腕時計型端末「Apple Watch(アップルウオッチ)」は、同社の共同創設者スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が2011年に死去して以降、初めて新分野に進出する製品。米カリフォルニア(California)州クパティーノ(Cupertino)で開かれた発表会で同社のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は「アップルにとっての次なるチャプターだ」「人々がこのカテゴリーに持つ期待を再定義するだろう」と語った。

 Apple WatchはiPhoneと連携し、コミュニケーションの他、脈拍測定センサーを利用した健康・運動管理といった機能を備える。タッチスクリーンを搭載しているが、指で画面が隠れてしまわないように、多くの操作が「デジタル竜頭(digital crown)」と呼ばれるボタンで可能になっている。

 サイズは2種類で、交換可能なストラップも各種用意される。来年初めに発売され、価格は349ドル(約3万7000円)から。連携機能に対応するのは「iPhone 5」以降のモデルになるという。

 同社は同時に、画面を大型化したiPhoneの新型2機種も発表した。「iPhone 6」は4.7インチ、「iPhone 6-Plus」は5.5インチの画面を搭載し、2年契約の場合の価格はiPhone 6が199ドル(約2万1000円)から、iPhone 6-Plusが299ドル(約3万2000円)から。今月12日から注文の受け付けを開始し、年末までに少なくとも115か国・地域で発売する。

 また、iPhoneとApple Watchは共に、端末を店頭でかざすだけで支払いができる決済機能「アップルペイ(Apple Pay)」を新たに搭載している。(c)AFP/Glenn CHAPMAN