【9月1日 AFP】第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)は31日、第9ステージ(カルボネラス・デ・グアダサオンからアラモン・バルデリナレス、185キロメートル)が行われ、ランプレ・メリダ(Lampre-Merida)のウィナー・アナコナ(Winner Anacona、コロンビア)がステージ優勝を飾った。

 また、アナコナと同じコロンビア出身でモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)が総合首位に立った。

 アナコナは、8キロメートルに及ぶカテゴリー1級の最終峠でスパートをかけてレースを制すと、総合順位でも4位に浮上した。

 アスタナ(Astana Pro Team)のアレクセイ・ルシェンコ(Alexey Lutsenko、カザフスタン)がステージ2位に、アナコナの同僚ダミアーノ・クネゴ(Damiano Cunego、イタリア)が3位に入った。

 残り1キロメートルとしたところで、チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)のアタックに反応したキンタナは、ステージを14位で終え、チームメートのアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)から総合首位の座を奪った。

 スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)とバルベルデは、最終峠で失速し、キンタナから23秒遅れでレースを終えた。

 この結果、キンタナは総合タイムでコンタドールに3秒差、バルベルデに8秒差をつけた。そして、アナコナが3位にわずか1秒差まで迫った一方で、ライバルとのタイム差を縮めていたフルームは、トップから28秒遅れとなった。

 大会最初の休息日を翌日に控えた同ステージでは、スペイン南部アンダルシア(Andalusia)州の燃えるような暑さと集中豪雨に襲われるなど、劇的な天候の変化に見舞われた。

 アナコナは、早々にメーン集団から抜け出し、最終峠でカチューシャ・チーム(Katusha Team)のダニエル・モレーノ(Daniel Moreno、スペイン)を引き離すと、ゴールまで快走し勝利を収めた。

 一方、アナコナの後方では、優勝候補が総合首位の座を巡る駆け引きを始め、キンタナとカチューシャ・チームのホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)が同大会2度の総合優勝を誇るコンタドールのアタックに反応したが、フルームとバルベルデは置き去りにされた。(c)AFP