ロズベルグ、ハミルトンの主張を否定
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【8月26日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で総合首位に立つメルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)は26日、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)のマシンにわざと衝突したと認めたとされる問題について否定した。
ロズベルグは、第12戦ベルギーGP(Belguim Grand Prix 2014)でハミルトンのタイヤをパンクさせた件に対する自身の発言について、ハミルトンの解釈は間違っていると主張している。
ロズベルグは、独ハンブルク(Hamburg)で撮影した自身のビデオブログのなかで、「ルイスが記者に語った内容と、事故についての彼の主張を聞いた」と述べた。
「僕に言えることは、事故に対する見解がまったく違っているということだ」
メルセデスでチーム代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、ロズベルグへの制裁を示唆しているものの、同時にレース2周目で起きた衝突はわざとではないとする彼の主張を擁護している。
ハミルトンは、ロズベルグが「自分を正当化する」ためにわざと衝突したと言ったと主張しており、これからチームメートとして信頼できるかどうかは分からないと話している。
ロズベルグは、ベルギーGPを制したレッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)に次ぐ2位でフィニッシュしており、残り4周でリタイアしたハミルトンに総合優勝争いで29ポイント差をつけている。
表彰台で一部のファンからブーイングを受けた29歳のロズベルグは、「スパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)のレースについて、ビデオブログで語ることは困難であることは確かだ」と述べた。
ロズベルグは、これ以上のことについてはチーム内で話し合いたいとする一方で、ドライバーがオーバーテークするかポジションを維持するかどうかについては、チームの指示に従うべきだという見解を示した。
ロズベルグは、「起きてしまったことについては、じっくり検証する必要がある。僕らはその通りにしてきた」と語った。
「全員が見解を示した上で、今は前に進むべきだということになったんだ。ハンガリーのときのように、今後に向けて戦術を変更するのかどうか見極める必要があるなら、もう一度話し合いを持つことになるだろう。そうするはずだ」
第11戦ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2014)で、メルセデスは戦術上のチームオーダーを出したが、ロズベルグにオーバーテークさせる指示をハミルトンが無視したことにより、再考を迫られることになった。
今季のメルセデスは、他のチームを寄せ付けない成績を残しているが、両ドライバーの間に走る亀裂は深まる一方となっている。(c)AFP