【8月21日 AFP】麻薬の密売人が暗躍するグアテマラの山岳地帯で20日、ルディ・オルティス(Rudy Ortiz)陸軍参謀長ら軍幹部を乗せたヘリコプターが墜落し、参謀長ら5人が死亡した。

 マヌエル・ロペス(Manuel Lopez)国防相によると、墜落現場はメキシコと国境を接するウェウェテナンゴ(Huehuetenango)県の山岳地帯。軍が定期的に実施している上空からの査察のため、ヘリには参謀長のほか将官1人と大佐3人が搭乗していた。この地域では、水力発電ダムの建設や鉱業関連のプロジェクトに絡む暴動も発生していた。

 ロペス国防相は、ヘリは悪天候のため予定していた基地に着陸することができず、同じ地域の別の基地に向かっていた途中で墜落したと説明した。直接の墜落原因は今のところ不明。墜落現場の周辺は近づくのが困難な地域だが、救助隊が現場に急いでいる。

 オットー・ペレスモリナ(Otto Perez Molina)大統領はツイッター(Twitter)で、死亡した幹部らの家族と陸軍に対し、「深い哀悼の意」を表明した。(c)AFP