【8月21日 AFP】米ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)郊外のファーガソン(Ferguson)で白人警察官に黒人青年のマイケル・ブラウン(Michael Brown)さんが射殺された事件で、米国のエリック・ホルダー(Eric Holder)司法長官は20日、ブラウンさんの遺族と面会した。黒人青年の射殺が引き金となり、ファーガソンでは2週間近くにわたって抗議行動や暴動が起きている。

 ホルダー司法長官は遺族と20分間にわたって面会し、事件への「公正で独立した」調査が行われることを約束した。

 会談の前、ブラウンさんの母は遺体安置所を訪れ、事件後初めてブラウンさんの遺体を確認した。現在、地元当局と遺族、司法省の3者がそれぞれ、ブラウンさんの遺体の検視を行っている。

 射殺した警察官を裁判にかけるべきとの声が広がる中、ブラウンさんが射殺された状況などについて大陪審の聴聞会が近く開かれる予定となっている。

 ホルダー長官は、警察当局による隠ぺいを疑っているファーガソンの住民に対し、「(司法省の)最も経験豊かな要員と検察官」をブラウンさんの死をめぐる捜査に任命したと語り、「われわれの捜査は違う。われわれは市民権に関連する連邦法の違反がなかったかどうかを調べる」と述べた。(c)AFP