【8月20日 AFP】インドの裁判所は19日、同国の人権侵害に抗議するため14年間にわたってハンガーストライキを続け、その間に逮捕された女性、イロム・シャルミラ(Irom Sharmila)さんの釈放を命じた。

 シャルミラさんは、2000年11月にインド北東部マニプール(Manipur)州の自宅近くのバス停で、インド軍によって10人が殺害されるのを目撃し、免責特権を認める法に守られた軍による人権侵害に抗議するために14年間、食事と水の摂取を拒んできた。その揺るぎない、非暴力の抗議から「マニプールの鉄の女」として知られている。

 シャルミラさんは抗議のハンストを開始してまもなく「自殺未遂」の容疑で警察に逮捕され、収容された医療刑務所で1日数回、経鼻チューブを通じ強制的な栄養補給を受けてきた。

 シャルミラさんと親しい人権活動家のバブル―・ロイタンバン(Babloo Loitangbam)氏は、裁判所はシャルミラさんについて嫌疑不十分としたと語った。(c)AFP