【8月14日 AFP】ナイジェリア政府は13日、首都ラゴス(Lagos)でエボラウイルスに感染した看護師の女性が、政府命令に従わずに東部エヌグ(Enugu)を訪れていたことを明らかにし、首都外へのエボラ拡散の懸念が持ち上がっている。女性はエヌグで体調を崩して病院に行き、その後、ラゴスの隔離施設に移送され現在治療を受けているという。

 ナイジェリア当局によると、この看護師は、前月20日にラゴスに到着しナイジェリアへのエボラ感染源とされているリベリア政府職員の男性の手当てをしていた際にエボラウイルスに感染した。男性は治療を受けていたラゴスの隔離施設で5日後に死亡した。

 ラバラン・マク(Labaran Maku)情報通信相は13日の記者会見で、この看護師の女性が医療関係者に対し政府が発令した指示を無視して東部の主要都市エヌグを訪れたと記者団に語った。

 同日、オヌエブチ・チュク(Onyebuchi Chukwu)保健相も、この女性がエボラウイルスの検査で陽性と出ていたことが確認されたと発表した。

 女性はラゴスでエボラウイルスに感染した後、夫とともにエヌグを訪れ、そこで体調を崩して入院した。女性はエヌグの医療スタッフによってラゴスの隔離施設に移送され、現在治療中だという。

 これまでのところ、エヌグで感染者は確認されていないが、感染の可能性がある21人が監視下にあるという。(c)AFP