【8月14日 AFP】英豪系資源大手リオ・ティント(Rio Tinto)はこのたび、年次の販売会に出品する希少な「ファンシーレッドダイヤモンド」4点を豪シドニー(Sydney)で公開した。同社によると近年、新たな投資先として宝飾品への関心が高まっているという。

 販売会に出品されるのは、豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州のアーガイル(Argyle)鉱山で産出されたピンクや紫がかったレッドダイヤ51点と希少なファンシーレッドダイヤ4点の計55点だ。

 30回を数える今年の販売会で最も注目されているのは、1.21カラットの大きさを持つ、ラジアントカットのファンシーレッドダイヤ「アーガイル・カーディナル(Argyle Cardinal)」。北米に生息する小鳥にちなみ名付けられたという。

 この手の希少な石は通常、1カラット当たり100~200万ドル(約1~2億円)で取引される。通常、ピンクダイヤやレッドダイヤは、ホワイトダイヤに比べて50倍ほどの価値があるとされている。

 顧客や専門家を対象に公開されたレッドダイヤは今後、米ニューヨーク(New York)、香港(Hong Kong)、豪パース(Perth)を巡回する予定。入札の締切日は10月8日。

 昨年の販売会では、同じ鉱山で産出されたものとしては過去最大となる1.56カラットのレッドダイヤ「アーガイル・フェニックス(Argyle Phoenix)」が200万ドル(約2億円)以上で取引された。(c)AFP