【7月31日 AFP】ナイジェリア第2の都市カノ(Kano)にある大学のキャンパスで30日午後、学生が集まっていた掲示板の近くで女が自爆し、6人が死亡、6人が負傷した。同市で女の自爆犯による爆破事件が起きるのはここ4日間で4度目。いずれもイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」の関与が疑われている。

 またナイジェリア政府は同日、カノ州に隣接するカツィナ(Katsina)州で29日、胸部に爆発物を装着した10歳の少女を拘束したと発表した。政府報道官によると、少女はボコ・ハラムの構成員とみられる男と別の18歳の少女と共に車に乗っていたところを、治安部隊に拘束された。

 2009年以降、同国内で1万人以上を殺害したとされているボコ・ハラムの過激な戦術は世界的にも非難されており、一部のイスラム過激派系ウェブサイト上でも批判を受けている。

 女性や少女を爆破犯として送り込むのはボコ・ハラムの新たな戦術とみられ、人々からの一層激しい怒りを買うことになりそうだ。

 警察の広報担当、フランク・エムバ(Frank Mba)氏は、広く知られている国際的な「テロ組織」が女の自爆犯を使う主な理由として、「女性は疑いを持たれる可能性が低い」ことを指摘している。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR