【7月31日 AFP】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、アルゼンチンが5億3900万ドル(約550億円)の再編債務の利払い猶予期限を過ぎたことを受け、同国の国債の格付けを「SD(選択的デフォルト)」に引き下げた。同国がデフォルト(債務不履行)認定を受けるのはここ13年間で2度目。

 アルゼンチンは、債務再編に応じた債権者に対する支払い額を6月末の期限に銀行口座に預け入れていたが、米ニューヨーク(New York)の裁判所は、同国が米ヘッジファンドに対する負債の全額である13億ドル(約1300億円)を同時に支払わない限り、銀行がこれら債権者に対しアルゼンチンからの支払い金を引き渡すことを阻止する判断を下した。

 ニューヨークでは、アルゼンチン政府とヘッジファンド債権者らとの交渉が2日間にわたり続いていたが、同国のアクセル・キシロフ(Axel Kicillof)経済財務相は30日、交渉が決裂したと発表した。(c)AFP