【7月25日 AFP】(一部更新)パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部で24日、国連(UN)が運営する学校がイスラエル軍から砲撃され、15人が死亡、200人以上が負傷した。国際社会による停戦の仲介努力が続いているにもかかわらずこの他の攻撃でも死者が出ており、ガザ地区での死者数は800人に達した。

 砲撃を受けた学校は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営しているもので、イスラエル軍とガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との数週間に及ぶ戦闘で家を追われたパレスチナ人10万人近くが避難していた。

 砲弾は、多数の避難民がキャンプを設営していた校庭を直撃。現場の地面は血で覆われた。UNRWAによると、避難民の移動についてイスラエル軍と調整を試みていたところだったという。

「女性や子ども、国連職員を含め、多くの人が亡くなった」と明らかにした国連の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は、この事件を耳にして「がくぜんとした」と語り、この攻撃を強く非難するとともに、ガザ地区での殺りくを直ちに終わらせる必要性が改めて強調されたと述べた。

 25日未明にはガザ地区南部のハンユニス(Khan Yunis)で住宅が砲撃されて少なくとも1人が死亡し、今月8日に本格的な戦闘が始まってから18日目でパレスチナ側の死者は800人に達した。(c)AFP/John DAVISON, Sakher ABOU EL OUN