【7月20日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第3戦、第143回全英オープン(The 143rd Open Championship)は19日、英ホイレイク(Hoylake)のロイヤル・リバプールGC(Royal Liverpool Golf Club)で3日目が行われ、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が通算16アンダーで単独首位を守った。

 雨に見舞われたこの日、終盤に2つのイーグルを奪ったマキロイが追走集団を退け、6打差を奪った。

 自身3度目となるメジャー制覇と初の全英優勝を狙う25歳のマキロイは、2日目を終えて4打差の首位に立っていた。しかし、初のメジャー制覇を狙うリッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)の追走にあい、12ホール目を迎える頃にはそのリードもなくなっていた。

 それでも、ティーショットで苦しんでいたマキロイはそこから今大会最高のプレーを見せた。14番のバーディーでリードを再び奪ったマキロイは、ファウラーがつまずく中、16番と18番で優勝をたぐり寄せそうな2つのイーグルを奪った。

 これでマキロイはこの日のスコアを4アンダーとし、8つのバーディーを奪ってスコアを4ストローク伸ばした2位のファウラーに6打差をつけた。

 3日目を終えてのこの大差は、セントアンドリュース(St. Andrews)で行われた2000年大会のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)以来となった。ウッズは最終的に同大会を8打差で制している。

 通算9アンダーの3位タイには、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)が並び、ビクター・デュビッソン(Victor Dubuisson、フランス)が通算8アンダーの単独5位につけている。

 世界ランク1位のアダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)はスコアを伸ばして通算6アンダーの7位タイに順位を上げたが、優勝に向けては大きく水をあけられている。

 一方、ウッズはスコアを1ストローク落として3オーバーとマキロイに19打差を付けられており、6年ぶり15度目のメジャー制覇の希望は消えた。

 日本勢では松山英樹(Hideki Matsuyama)が通算イーブンパーの38位タイに後退し、小田孔明(Koumei Oda)は通算4オーバーの63位タイとなっている。(c)AFP