【7月10日 AFP】2014ツール・ド・フランス(2014 Tour de France)は9日、第5ステージ(イーペルからアレンベルポルトデュエノー、155.5キロメートル)が行われ、ベルキン(Belkin Pro Cycling Team)のラース・ブーム(Lars Boom、オランダ)がステージ優勝を飾った。

 複数の石畳のエリアが合計13キロ以上にわたって設置された今ステージは、荒れた展開になったが、ブームが逃げ切ってステージを制した。

 その一方で、昨年大会(2013 Tour de France)王者のスカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)は2度転倒し、リタイアに追い込まれた。

 そんな中、このステージ最大の勝者は、ここまで総合首位に立つアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)となった。ニバリはステージ3位に入り、2分以上遅れた総合争いのライバルたちに大きなタイム差をつけた。

 差を2分以内に抑えたのは、フルームの離脱に伴い、スカイのチームリーダーに昇格したリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)だけだった。

 2度の総合優勝の経験があるチーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は2分30秒以上を失い、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)は約2分10秒、6月のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(66th Criterium du Dauphine)を制したガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のアンドリュー・タランスキー(Andrew Talansky)は2分強の差をつけられた。

 この日のレースは、数多くの転倒が起こる信じられない展開になったが、その中でも最も劇的だったのが、前年王者にして今大会優勝候補の転倒だった。

 フルームは前日にも1度転倒しており、この日は痛めた左手首を副木で保護してステージに臨んだが、開始40分でまたしても転倒し、それから1時間後に2度目の転倒を起こした時点ですべてが終わった。

 スカイ勢は、まだ石畳のエリアに到達さえしていなかった。

 右腕を痛めたとみられるフルームは、スカイのチームカーに乗り込み、彼の今年のツールと連覇の夢は終わった。(c)AFP