【7月5日 AFP】サッカーベルギー代表のマルク・ヴィルモッツ(Marc Wilmots)監督が、5日のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準々決勝のアルゼンチン戦では、攻撃をし続けることで「歴史を作る」ことができると選手に語った。

 ベルギーは、1986年大会でディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏を擁するアルゼンチンに準決勝で敗れているが、4強が目前に迫る中、ヴィルモッツ監督は選手に対し、このチャンスにナーバスにならないように呼びかけている。

 選手としてW杯に3度出場しているヴィルモッツ監督は、「われわれは彼らの戦術を研究しており、自分たちのスタイルにこだわるつもりだ。単に守るようなことはしない。コンパクトなサッカーをし、スペースを多く残さない。攻撃と守備を一体化しなければならない。すべては攻守のバランスの次第だが、これは準々決勝だ。われわれは歴史を作ることができる。選手はこのことを理解しており、われわれは自分たちの試合をするつもりだ」と語っている。

 また、ヴィルモッツ監督は、選手がリオネル・メッシ(Lionel Messi)の脅威にとらわれることへの不安を口にしている。

 アルゼンチンは今大会7得点を挙げているが、メッシは4得点2アシストを記録しており、スイス戦では延長後半にアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)の決勝点をお膳立てしている。

 決勝トーナメント1回戦でアルゼンチンと対戦したスイスのオットマー・ヒッツフェルト(Ottmar Hitzfeld)監督は、アルゼンチンをワンマンチームと考えるのは誤りだと発言したが、ヴィルモッツ監督もこれに同調している。

 記者会見でヴィルモッツ監督は、「オットマー・ヒッツフェルトは正しいと思う。当然ながらメッシにフォーカスする傾向にあるが、今朝アルゼンチンとスイスの試合を見て、ただのリオネル・メッシのチームではないことが分かった。全員のチームだ。バランスをとらなければならない。いくつかの場面で、彼らはスイスに決定機を与えていたので、展開はめまぐるしく変わる」と語っている。(c)AFP