【7月4日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は4日、ブラジル対コロンビアの準々決勝が行われる。コロンビアは、ブラジルとの過去25回の対戦でわずかに2勝しかしていないが、今大会はここまで4連勝で準々決勝に勝ち上がっている。

 フォルタレーザ(Fortaleza)で行われる試合で、コロンビアが通算6度目のW杯戴冠を目指すブラジルの夢を終わらせる可能性は十分にある。ここでは、AFPが考えるブラジルが苦戦するであろう5つの根拠をまとめた。

――キング・ハメスの存在

 スターたちの競演の場でもあるW杯で、今大会の得点ランキングでトップに立っているのは、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)やリオネル・メッシ(Lionel Messi)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)でもなく、コロンビアのハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)だ。

 ロドリゲスはここまでの4試合で5得点2アシストを記録しており、ウルグアイと対戦した決勝トーナメント1回戦で決めた左足のボレーは、大会ベストゴールの最有力候補にも挙げられている豪快なシュートだった。

――不安が残るネイマールの状態

 開催国ブラジルのエースであるネイマールも、国民の期待を背負いながら驚くべき精神力をみせ続けており、チリと対戦した決勝トーナメント1回戦では、PK戦で5人目のキッカーを務め、勝利を決定づけた。

 しかし、ネイマールはチリ戦で厳しいマークの標的となり、何度も激しく当たられ、削られた結果、コロンビア戦に向けて万全とは程遠い状態にある。