【7月3日 AFP】大韓サッカー協会(Korea Football AssociationKFA)は3日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で期待外れの成績に終わった洪明甫(Myungbo Hong、ホン・ミョンボ)監督の辞意を受け入れず、続投させると発表した。

 KFAの許丁茂(Jung-Moo Huh、ホ・ジョンム)副会長は、「われわれはホン・ミョンボ監督を信頼し、サポートすることを決めた」と語った。

 ホ・ジョンム副会長はまた、ホン・ミョンボ監督が契約終了まで指揮を執り、第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)は同監督の下で戦うと明言した。

 W杯ブラジル大会のグループリーグで2敗1分けに終わり、決勝トーナメントに進出できなかったことで、ホン・ミョンボ監督と選手には韓国国民とメディアから批判が浴びせられていた。

 代表チームが帰国した際には、怒りが収まらないファンが「韓国サッカーは死んだ」と横断幕を掲げ、なかにはキャンディーを投げつける人もいた。

 ホ・ジョンム副会長はW杯の結果が不満であることを認めたものの、辞任を申し出たホン・ミョンボ監督を代えることは「最善の解決策とはいえない」としている。

「われわれはホン・ミョンボ監督が今回のW杯で得た教訓を生かし、アジアカップではチームをけん引してくれると考えている」

 現在45歳のホン・ミョンボ監督は、2002年のW杯日韓大会で韓国代表の主将を務めた。

 2013年6月に崔康煕(Kang-Hee Choi、チェ・ガンヒ)前監督の後を引き継いだホン・ミョンボ監督は、本大会で無得点に終わった朴主永(Chu Young Park、パク・チュヨン)を起用し続けたことで大きな批判を浴びていた。(c)AFP