【6月24日 AFP】密猟から海洋汚染に至るさまざまな問題への取り組みと「グリーンエコノミー」の促進を目指す初めての地球環境会議「国連環境総会(United Nations Environment AssemblyUNEA)」が23日、ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)で始まった。

 主催者側はこの会議の目的について、「持続可能な消費と生産、およびグリーンエコノミーへの融資をはじめ、野生生物の密猟や環境規制の法整備など、多岐にわたる環境問題への政策の取り組みに影響を与えること」としている。

 ナイロビに本部を持つ国連環境計画(UN Environment ProgrammeUNEP)によると、5日間の日程で開催されるこの会議には、各国閣僚や財界、民間団体、さらには160を超える国連加盟国およびオブザーバーからのハイレベルな代表団など、1200人以上が参加するという。

 UNEAは、ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で2012年に開催の「国連持続可能な開発会議(UN Conference on Sustainable Development)」で出された複数の提案を実行に移す目的で設立された。

 23日には、海洋汚染の問題が話し合われた。特に海に投棄されるプラスチック廃棄物によって、少なくとも年間130億ドル(約1兆3000億円)の損害が出ており、海洋生物、観光、漁業が脅かされているとされた。

 UNEPのアヒム・シュタイナー(Achim Steiner)事務局長は、プラスチックごみが自然環境に流れ込むのを防ぐためには、「削減」「再利用」「リサイクル」の徹底が必要と述べた。(c)AFP/Peter MARTELL