韓国の洪監督、「戦い方と守備に問題」
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【6月23日 AFP】サッカー韓国代表の洪明甫(Myungbo Hong、ホン・ミョンボ)監督が22日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループHのアルジェリア戦について、戦略にミスがあったとしながらも、落ち着いた様子で試合を振り返った。
あっさりと失点を重ねた韓国は、アルジェリアを相手に2-4と想定外の黒星を喫し、決勝トーナメント進出は今や遠くにかすんでいる。
洪監督は、12年前のW杯日韓大会(2002 World Cup)で主将としてチームのベスト4入りに貢献し、母国では韓国サッカーの英雄とみなされている。
韓国は26日の最終戦で、すでに決勝トーナメント進出を決めたベルギーと対戦する。16強入りはアルジェリア対ロシア戦の結果次第というところに持ち込むためにも、洪監督はこれまで培ってきたサッカー観を総動員して、番狂わせのための策を練らなければならない。
洪監督は試合について、「アルジェリアのプレースタイルは研究したが、結果から言えばそれは空論だった」と話した。
「結果は実に雄弁だ。われわれの戦い方は正しいものではなかった。大量失点を喫したことから分かるように、試合へのアプローチにミスがあった」
洪監督はまた、前半だけでアルジェリアに効率よく3得点を奪われた守備陣にも言及した。
「私としては、守備陣にはもっと安定したプレーをしてほしかった。結果から言えば、守備陣には集中が足りていなかった」
その一方で洪監督は、1982年大会以降W杯で勝利のなかったアルジェリアを、チームが甘く見ていた可能性は否定している。
「相手が強いのは分かっていたし、われわれは守備が弱く、劣勢に立たされているのも理解していた」
「アルジェリアはよく組織されていて、構成も良かった。それに対して、うちのDFは最高の力を出せなかった」
「それでも、われわれはページをめくらなくてはいけない。この結果を糧にして、準備を進めたい。今までよりも良い準備をして次の試合に臨む。残された選択肢はそれしかない」
韓国はこれが8大会連続のW杯出場となるが、グループリーグを突破したのは、2002年大会と決勝トーナメント1回戦でウルグアイ敗れた2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)の2度しかない。(c)AFP