【6月21日 AFP】サッカーポルトガル代表のエルデル・ポスティガ(Helder Postiga)が、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)でポルトガルの生き残りがかかる米国との第2戦を前に、ここまで取りざたされているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のコンディションに対する懸念を一蹴した。

 左ひざの腱炎を患っているポルトガル代表の主将ロナウドは、ブラジル入り後の練習中に繰り返しアイシングを必要としており、その状態について憶測が飛び交っている。

 サンパウロ(Sao Paulo)郊外のキャンプ地で20日に行われた軽めの練習に、ロナウドは左ひざにテーピングをして加わり、22日にマナウス(Manaus)で行われる米国戦に出場することが期待されている。

 しかし、一部ではW杯出場によって、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するロナウドが自分のコンディションを悪化させるリスクを冒しているのではないかと疑問視する報道もある。

 これについて、ポルトガル代表のチームメートであるポスティガは、ロナウドは練習を問題なく消化していると反論した。

 ポスティガは、報道陣に対し「こういう疑問が取りざたされていることが理解できない。ロナウドは僕たちと一緒に練習しているし、すべてのメニューをこなしている。僕は医者じゃないけれど、問題にすることじゃないと思う」と語った。

 18日に行われた公開練習でロナウドは早めに切り上げ、左ひざを冷やしていたが、20日は問題のない様子でチームメートのナニ(Nani)、ミゲウ・ヴェローゾ(Miguel Veloso)、ポスティガ、ルベン・アモリン(Ruben Amorim)とウオーミングアップ程度のパス練習を行った。練習は開始から15分程度で報道陣に非公開とされたが、練習に参加していたことで米国戦にロナウドが出場する可能性は高い。

 ポルトガルは大会初戦でドイツに0-4と大敗しているため、米国との2戦目は命運がかかる重要な一戦となっており、W杯でのポルトガルの成功はロナウドの肩にかかっていると考えられている。(c)AFP/Talek HARRIS