【6月18日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)初戦でオランダに1-5で大敗したスペインだが、FWのフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)は、そのオランダに勝利した4年前の南アフリカ大会(2010 World Cup)よりも、チームは良くなっていると信じている。

 チェルシー(Chelsea)でプレーする30歳のトーレスは、「僕らは1週間前とも、4年前とも変わらない。チームは時間と共に成熟している。弱くなっているなんてことはない。むしろ、ずっと良くなっている」とコメントした。

 オランダ戦は、スペインにとってここ半世紀で最悪の大敗となったが、トーレスは、チームは主要国際大会の優勝を経験してブラジルへ乗り込んでおり、その自信が18日のチリ戦で消えることはないと強調した。

「気持ちはもう切り替わっている。チリの状態を見て、分析しなくちゃいけない」

「精神的に、チームはこういう状況への備えができていると思う。僕たちはこれまで、とても良い瞬間と悪い瞬間を共に過ごしてきた。自分たちにできることは分かっているし、気持ちの部分が問題になるとは思わない」

 W杯と欧州制覇を経験しているスペインにとって、1つ気持ちを楽にする要素があるとすれば、それは4年前の南アフリカでも、初戦のスイス戦に敗れていることだろう。

 チームを率いるビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督の周囲では、チリ戦でシステムを変更して若い選手を起用すべきとの声もあるが、トーレスは、2010年の経験がある以上パニックに陥る必要はないと確信している。

「システムを変える理由がない。南アフリカでも初戦を落としたが、同じことをやり続けてチャンピオンになった。僕たちは、もう一度大きなことを達成する上で、この先も色々なことがあるんだと考えなくてはならない」

「幸か不幸か、僕らにはすでに、こういう状況を乗り越えた経験がある。南アフリカの時は、ここまで難しい状況ではなかったけどね。だからオランダ戦は忘れる必要があるし、決勝トーナメントに進めるかは、チリ戦にかかっている」

「ここからは、最後まで全勝しなくてはいけない」

(c)AFP/Kieran CANNING