コロンビアGK、「軽すぎる」ブラズーカに不満
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【6月11日 AFP】サッカーコロンビア代表のGKダビド・オスピナ(David Ospina)が10日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で使用されるアディダス(Adidas)の公式球「ブラズーカ(brazuca)」について、ボールが軽すぎると不満を口にした。
4年前、アディダスはW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の公式球「ジャブラニ(Jabulani)」で、批判の嵐にさらされた。
とりわけ厳しい評価を下したのはGKで、イタリアのジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が「完全に不合格」と酷評したことをはじめ、ブラジルのジュリオ・セザール(Julio Cesar)は比較対象として「スーパーマーケット」のボールを引き合いに出し、イングランドのデビッド・ジェームズ(David James)も「ひどい」「最悪」と激しく非難した。
そして今回、フランス・リーグ1のニース(OGC Nice)でプレーするオスピナが、新しいブラズーカもそれほど良くなったわけではないと主張している。
「僕たちゴールキーパーも、サッカーの情熱がゴールから来るのは知っているし、新しいボールの技術に慣れなくてはいけない」
「このボールはものすごく難しいし、かなり軽いけど、何とか慣れようと頑張っているよ」
アディダスは、2010年の南アフリカ大会の時のように批判的な言葉が見出しを飾るのは、何としても避けたいと考えている。
真球に最も近く、精度が高いといわれたジャブラニは、空中でより正確な軌道を描くとされていた。
しかし、実際に使い始めた選手からは厳しい批判の声が相次いだ。
アルゼンチンを率いていたディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)監督は「ボールがまっすぐに飛ばない」と語り、ブラジルのロビーニョ(Robinho)に至っては、「このボールを設計したやつは絶対にサッカーをしたことがない」とコメントした。
それでも、批判一辺倒だったわけではない。当時はポルトガルの指揮官を務め、今回はイランを率いてW杯に臨むカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)監督は、7-0で北朝鮮に圧勝した試合の後、「このボールが大好きだ!」と話している。(c)AFP