W杯のユニホーム、ブランド各社にも商戦迫る
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【6月12日 AFP】W杯ブラジル大会(2014 World Cup)が開催される4週間、ブラジルではファッションを巡る激しい戦いが繰り広げられるが、それを先導するのは選手の妻や恋人だけではない。
12日にサンパウロ(Sao Paulo)で行われるブラジル対クロアチアの開幕戦は、ここ数年で勢いを増しつつある、ブランド戦争のキックオフを告げる合図でもある。
1930年のW杯ウルグアイ大会で選手たちが身に着けていたのは、今では別世界のものに見えるユニホームで、天然繊維で作ったシンプルなジャージーとパンツという出で立ちだった。
ユニホームの提供は、今や数十億ドル規模の世界的産業となり、筋肉疲労の回復を促進するため、最先端の技術と繊維を用いた、軽量で密着型のものまで作られている。
キット契約は、出場32か国の合計で年間3億7500万ドル(約380億円)に上り、フランス代表が米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)と年間6050万ドル(約62億円)という最高額の契約を結んでいるほか、イングランドも同社と年間4200万ドル(約43億円)で契約している。
これら2か国に続くのはドイツで、ブラジルや、欧州の強豪国であるスペイン、イタリア、ロシアを差し置き、独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)と3番目に高額な契約を結んでいる。
キットは単にユニホームというだけでなく、スタイルや伝統、国の誇りが表現されるため、スポンサー契約の規模は、その国の代表チームに幅広い層を引きつける販売力があるかどうかが関係している。
1998年のW杯フランス大会で開催国の主将としてW杯制覇を経験し、現在は指揮官として同代表を率いるディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、国を代表するという「情熱」は何ものにも代えがたいという。
「とても大きな誇りであり、歴史だ」と、デシャン監督は語る。