【6月7日 AFP】秘密主義で知られる米中央情報局(CIA)が6日、ソーシャルメディアの世界に進出し、インターネット上で話題になっている。

 CIAが開設したツイッター(Twitter)のアカウントのページには「これが私たちの最初のツイートであるか否か、肯定も否定もしない」という最初のツイートが表示されている。投稿から2時間もたたないうちにこのツイートは約9万回リツイートされ、同アカウントのフォロワーは11万5000人近くに達した。

 各国政府や政策に関連するアカウントを担当するツイッターの「ツイッター・ガバメント・アンド・ポリティクス(Twitter Government and Politics)」チームはCIAの初ツイートを歓迎。「#BestPractice(最優良事例)」のハッシュタグと「クリエーティブな初ツイートだ」というコメントを付けてリツイートした。

 CIAのジョン・ブレナン(John Brennan)長官は声明の中で、新たに開設したツイッターとフェイスブック(Facebook)のアカウントは、CIAが「国民とより直接的に関わり、CIAの任務や歴史などに関する情報の提供」に資するためのものだと述べた。CIAはユーチューブ(YouTube)と画像共有サイト「フリッカー(Flickr)」のアカウントは既に持っていた。

 CIAはその数少ない報道発表、CIA内部での人材募集の告知、機密指定が解除された歴史的なミッションの説明などを投稿する計画だという。スパイの秘密が投稿される可能性はなさそうだ。

 一般公開されていないため「ほとんどの人が見ることがない最良の博物館」と言われているCIA博物館(CIA Museum)の収蔵品の画像も投稿される予定だ。

 ツイッターのプロフィールにCIAは「国家防衛の第一線。われわれは他の人たちが成し遂げられないことを成し遂げ、他の人たちが行くことのできないところに行く」と自己紹介している。(c)AFP