ドイツで広がる自家発電、産業界では20%にも
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■大手工場では以前からトレンドに
この流れは、自給自足とコスト削減を重視するドイツの大手企業がかなり前から採用してきたものだ。
「わが社がルートウィヒスハーフェン(Ludwigshafen)で自家発電している電力に仮に課税されたとしたら、50万ユーロ(約7000万円)ほどのコストになる」と、独化学大手BASFの取締役会会長クルト・ボック(Kurt Bock)氏は語った。BASFはドイツ南西部の工場で3基のガス発電所を運用している。
独自動車大手ダイムラー(Daimler)はジンデルフィンゲン(Sindelfingen)の工場にガスタービンを新設するために4000万ユーロ(約56億円)以上を投資した。この投資により工場の発電量は44%増加する見込みだとという。
ドイツ商工会議所(German Chamber of Commerce)が約2400社を対象に昨年実施した調査によると、半数近くの企業が、すでに自家発電所を建設済みか建設中または計画中であると回答した。