【5月21日 AFP】マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)に21日、国交樹立40周年を記念して中国から貸与されたジャイアントパンダ2頭が到着した。

 中国南西部・四川(Sichuan)省の成都(Chengdu)から輸送された雌の鳳儀(フォンイ、Feng Yi)と雄の福娃(フーワ、Fu Wa)は、いずれも8歳。儀仗隊は放水アーチで歓迎した。2頭の間には赤ちゃんパンダの誕生が期待されている。

 中国は「パンダ外交」の一環として、10年間の期限付きでマレーシアにパンダを貸与することに2012年に合意していた。

 2頭は当初、4月16日に引き渡される予定だった。しかし、乗客乗員239人を乗せて3月8日に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の乗客のうち153人が中国人だったことから両国間の緊張が高まり、パンダの出発は延期されていた。マレーシアのG・パラニベル(Palanivel Govindasamy)環境相によると、中国側は同便に関する詳細情報を待って、パンダの移送を遅らせていた。

 鳳儀と福娃はクアラルンプールの国立動物園に移動される前に短時間、メディアに公開された。日光が入り、カメラのシャッター音がすると、鳳儀は一度はケージの奥に隠れたが、またすぐ柵に近づき、好奇心旺盛な様子で外をうかがった。(c)AFP