子どもの脳への携帯電話の影響、英で調査開始
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【5月21日 AFP】英国の研究者らは20日、子どもの発達中の脳に及ぼす携帯電話の影響を調べる大規模な政府委託の調査を開始した。
調査は、現在11~12歳のロンドン(London)在住の子ども約2500人を対象に、今回と2年後の2回にわたって行われ、携帯電話をはじめとする無線端末の使用が変化する中で、どのように子どもの認知能力が発達するかを調べることを目的としている。
この調査について、英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)認知神経科学研究所(Institute of Cognitive Neuroscience)のパトリック・ハッガード(Patrick Haggard)副所長は、「同種の子どもの追跡研究としては世界最大規模」と語った。
世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は携帯電話が健康に影響を及ぼすことを示す確たる証拠はないとしているが、現存するデータは15年ほどの調査期間に限られている。そのためWHOは、若者や長時間携帯電話を使用する人などへの追加研究を呼び掛けている。
今回の調査「認知、若者、携帯電話の研究(Study of Cognition, Adolescents and Mobile Phones、SCAMP)」は、英保健省の委託で英ロンドン大学インペリアルカレッジ(Imperial College London)が実施する。(c)AFP