【5月19日 AFP】記録的な豪雨によるサバ(Sava)川の氾濫で最悪の洪水に見舞われているセルビアとボスニア・ヘルツェゴビナで、18日までに確認された死者は44人に上った。また、数千人が船や軍用車両に乗り込み自宅から避難している。

 交通が完全に遮断された地域も出ており、救助隊が現場に到達する時点で犠牲者の数は増えると予想される。

 最も被害が大きいボスニア北部では、これまでに約1万人が避難した。だがセルビアのサマック(Samac)など取り残された自治体では数百人が救助を待っている状態だ。

 洪水発生から2日後に西部の被災地に入った救助隊員の1人は、「まるで津波と地震が一度に起きたかのようだ。全てが水に押し流され、あちこちに動物の死骸が浮いている」と洪水被害の様子を語った。(c)AFP/Jovan MATIC