■出馬を「考えている」

 どんなイベントにヒラリー氏が出席しても、この質問が出ることは避けられない──「大統領選には出馬するつもりですか?」

 アリゾナのフォーラムでは、マケイン氏が冗談めかして何度も「マダム・プレジデント(大統領閣下)」とヒラリー氏に呼び掛けた。ヒラリー氏は顔をしかめ「私に面倒をもたらすつもりでしょう」と述べ、マケイン氏に黙るよう促した。

 ヒラリー氏はこれまで大統領選への意欲を表に出さないよう慎重に努めてきた。だが6日にワシントン(Washington)近郊で開かれた精神医療のフォーラムでは、「いつもの質問」にこう答えた。「素晴らしい質問ね。だってちょうど今それについて考えているところだから」

 会場からは歓声が沸いた。そしてヒラリー氏は付け加えた。「だから待っていてください。答えを出したときに、皆さんにもお伝えします」

 ヒラリー氏は、体力的にも精神的にも、再び大統領選を戦う準備ができているのだろうか。「私の印象ではイエスだ」と、ヒラリー氏と近い関係にある作家のジョー・コナソン(Joe Conason)氏はAFPに語った。「大統領経験者を除けば、彼女ほどその職務を熟知している人物はいない」(c)AFP/Ivan Couronne