【4月24日 AFP】カナダ出身の人気アイドル歌手ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)さん(20)が23日、靖国神社(Yasukuni Shrine)を参拝したことをほのめかす写真をソーシャルメディア上に投稿し、中国や韓国などのファンから批判の声が上がった。ビーバーさんは同日、問題となった写真を削除し、謝罪のコメントを発表している。

 ビーバーさんは、写真共有サービス「インスタグラム(Instagram)」に、社殿の前に立つ2人の人物の背中が写った写真を掲載し、写真へのリンクをマイクロブログのツイッター(Twitter)で自身5100万人のフォロワーに向けて発信した。ビーバーさんのツイートには「神のご加護に感謝します(Thank you for your blessings)」と書かれていた。

 ビーバーさんの投稿には、ソーシャルメディア上で韓国や中国を含む世界中からたちまち批判が集まった。

 中国外務省の秦剛(Qin Gang)報道局長は同日の定例記者会見で、ビーバーさんが同神社を参拝したことは知らなかったとしながらも、「靖国神社への参拝後、このカナダ出身歌手が日本の侵略と軍国主義の歴史、また日本の軍国主義の根源について明確に理解されたことを期待する」とコメントした。

 これらの批判を受け、掲載から13時間後に写真を削除したビーバーさんは、謝罪のコメントを発表。「日本を訪れた際、車の窓から美しい神社が見えたので、運転手に止まるよう頼んだ。僕は、神社が祈りを捧げるためだけの場所だと思っていた。(僕の行動によって)傷ついた全ての人に深く謝罪します。僕は中国が大好きです。日本が大好きです」と述べた。(c)AFP/Harumi OZAWA