【4月23日 AFP】ペルー当局は22日、絶滅危惧種のペンギン5羽が保護施設で殺された事件について、捜査の開始を発表した。

 殺されたのはフンボルトペンギンの成鳥2羽と子ども3羽。ペルー北部沿岸プエルト・エテン(Puerto Eten)にあるフンボルトペンギンの保護・繁殖施設内で、喉を切られ、血だまりの中で死んでいるのが見つかった。子どものうち1羽はまだ生後8か月だった。この事件により、施設で飼育しているフンボルトペンギンの数は16羽に減った。

 フンボルトペンギンはチリとペルー沿岸を繁殖地としており、現在その数は5万羽を切っていると推測されている。毎年数百羽が漁の網にかかっている他、太平洋の海面水温が平年に比べて上昇するエルニーニョ(El Nino)現象によって生存を脅かされている。(c)AFP