【4月22日 Relaxnews】スペインのベンチャー企業が、調理に特化した3Dプリンターを製造するための資金調達キャンペーンを開始した。

 この企業「ナチュラル・マシーン(Natural Machines)」が 「フーディーニ(Foodini)」と呼んでいる3Dプリンターは理論上、どんな料理でも「印刷」できるという。これまでに、ピザ、ブラウニー、ハンバーガーなどの料理を作る能力が実証されている。

 ユーザーはレシピに従って、生または下ごしらえした食材を専用のカプセルに入れ、そのカプセルをフーディーニに装着。あとはフーディーニにお任せするだけだ。フーディーニはそれぞれの食材を、適切な場所に適量で正確に加えてくれる。今のところ、ラビオリ、ピザ、キッシュ、クッキー、ブラウニーなども作ることができる。

 ナチュラル・マシーンによると、この3Dプリンターで作られた料理では、食材の風味も鮮度も保たれている。同社のウェブサイトでは、調理の手間のかかる部分を手助けするこのプリンターで、手作りの料理を食べようとうたっている。

 同社はフーディーニの商品化を目指し、インターネット経由で不特定多数の人から資金を募る「クラウドファンディング」による資金調達サイト「キックスターター(Kickstarter)」で、10万ドル(約1000万円)を目標額として資金を調達中だ。2000ドル(約20万円)以上を寄付すると商品化が実現した暁に、2014年10月から配送される予定の最初のプリンターを優先的に受け取れるかもしれない。

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