【4月18日 AFP】米フロリダ(Florida)州でオレンジの病害「カンキツグリーニング病」が30年ぶりの規模で広がっており、ニューヨーク(New York)市場でオレンジジュースの価格が高騰している。

 カンキツグリーニング病はオレンジが苦くなり、早くに枝から落ちてしまう病害。ミカンキジラミを媒介として広まる。

 5000エーカーの農地でオレンジを栽培するある農家は、ここ数年のオレンジ年間収穫量が、カンキツグリーニング病により年100万箱から75万箱に減少していると語った。

 今年のカンキツグリーニング病の被害は大きく、米当局は予想収穫量を4回にわたって引き下げている。

 今月米農務省が発表した最新の予想は、1億1000万箱(約495万トン)と冷害のあった昨年よりもさらに18%少ない。

 農務省の予想発表を受け、冷凍濃縮オレンジジュースの価格はニューヨークのインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange)で2012年3月以来の高値をつけた。(c)AFP/Juliette MICHEL