【4月18日 AFP】中国・北京(Beijing)の人民法院(裁判所)は17日、インターネットに不正確なうわさを流布したとして誹謗(ひぼう)罪と騒動挑発罪で起訴されたブロガーの秦志暉(Qin Zhihui)被告(30)に対し、懲役3年の実刑判決を言い渡した。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。インターネットのデマをめぐる中国当局の取り締まりで有罪判決が出たのは初めて。

 新華社によると検察側は裁判で、被告がマイクロブログの「新浪微博(Sina Weibo)」に不正確な情報を複数投稿して「社会に衝撃を与え、社会秩序を深く傷つけた」と主張した。中国で起きた列車事故で死亡した外国人に政府が賠償金2億元(約33億円)を支払ったなど、虚偽の報告を幾つも投稿したという。

 中国メディアは、秦被告が「中傷広告会社」を経営し、企業から依頼を受けてネット投稿で競合企業を中傷する事業を行っていたと報じている。新華社によれば、先週の審理で被告は罪を認め、謝罪していた。