【4月12日 Relaxnews】ノルウェーで電気自動車(EV)ブームが巻き起こっている。3月には、新車登録台数における電気自動車の割合は5台に1台に達した。

 ノルウェーの業界団体、道路交通情報評議会(OFV)によると、米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズ(Tesla Motors)が製造するEVセダン「モデルS(Model S)」の3月の販売台数は1493台で、1車種の月間販売台数としてはノルウェー史上最多の新記録を樹立したという。

 ホーコン・マグヌス皇太子(Crown Prince Haakon)や、NATO事務総長に就任するイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)前首相などの著名人もテスラを購入する予定だ。

 ノルウェー政府は環境にやさしい自動車に対して、高額な自動車税や高速道路の料金の免除、無料の公共駐車場、バスレーンの通行許可など、手厚い優遇措置を導入している。

 自動車情報ウェブサイトwww.bilnorge.noによると、ノルウェー人が新しいテスラを購入すると受けられる免税額は最大で12万5000ドル(約1300万円)に上り、自動車の小売価格の約10万3000ドルを上回るという。

 ノルウェー政府は、この優遇措置を2017年末まで、または目標台数の5万台を達成するまで継続すると約束している。現在、2万6000台の電気自動車がノルウェーの街を走っており、すでに目標の半分が達成された形だ。(c)Relaxnews/AFPBB News