【4月10日 AFP】ウクライナ当局は9日、親ロシア派によるデモ中に破壊工作活動を組織した疑いで、ロシア人活動家の女を拘束した。女は当局に対し、デモ現場で発砲し数人を負傷させたと供述しているという。

 ウクライナ国家保安庁(SBU)によると、マリア・コレダ(Maria Koleda)容疑者(22)は、ウクライナ南部で「(ロシアの)情報機関から受けた情勢不安定化の任務を遂行中に」拘束された。容疑者は拘束時、破壊工作グループの訓練方法が書かれた指示書と、実弾5発を発射できるよう改造された非致死性の拳銃を携帯していた。

 地元メディアは、南部ムイコライウ(Mykolayiv)の行政庁舎前で7日に起きた親ロシア派とウクライナ暫定政権支持派との衝突で、数人が撃たれたと報じている。

 SBUは、コレダ容疑者がこの衝突の際に「拳銃を使用し、容疑者の供述によると3人が負傷した」としている。また同容疑者は、ロシアの「スパイ組織リーダー」に対し、自分が率いる武装組織は自家製爆弾を「無限に供給」できると語ったという。

 またコレダ容疑者は、東部ドネツク(Donetsk)に13人からなる「破壊工作グループ」を送り込んだとされている。(c)AFP